一人暮らしを始めている学生の皆さんは「仕送り」ってもらっていますか？
一定の金額を毎月振り込んでもらっている、携帯代や生活費は親名義で払ってもらっているなど、何かしらの援助を受けている学生さんが大半だと思います。ただ、「正直全然足りない」「仕送りはほとんどない」「仕送りはもらっていない」という学生が増えているようなんです。
先日ツイッターで大学パンフレットの学生インタビューが転載され、その内容が軽く炎上しましたが、月13万円の仕送りをもらい、家賃7万円の家に住み、奨学金も借りていないといった恵まれた環境に置かれながら、「誰にも甘えられない環境に身を置きたかった」と学生がコメントしていた点が炎上ポイントだったようです。
確かに、筆者も学費は奨学金でしかも夜間部に通っていた身としてはうらやましさしかないのですが、果たして月13万円の仕送りが甘えなのでしょうか。この記事では最近の大学生への仕送り額や、大学生が一人暮らしをするための生活費についてみていきたいと思います。
もくじ
大学生の仕送りの平均額は？
仕送り13万円がもらいすぎとの声が多いようですが、それもそのはず。2000年までは仕送り額が10万円以上の学生は60％以上いましたが、2016年は29％にまで減少。そして5～10万円の層と、5万円未満の層、0万円の層が上昇しています。
同調査によると2010年～2016年の仕送り額は7万円を前後しています。
ただ、これから一人暮らしを始めるという大学生さんは、生活費や家賃などどれくらいかかるかさっぱり分からないですよね。仕送りの7万円はどれくらい生活の足しになるのでしょうか。
大学生のみんなの生活費は？
一人暮らしの大学生にはどれくらい生活費がかかるのかみていきましょう。
毎月の支出
家賃 約40,000円～80,000円
食費 約20,000円～30,000円
光熱費（水道代、ガス代、電気代など）約10,000円
通信費 約10,000円
生活必需品（トイレットペーパー、生理用品、洗濯洗剤など） 約3,000円
交際費 約10,000円
合計 83,000円以上～143,000円
状況に応じて支払うもの
被服費、医療費、交通費、美容代、大学関係費（教科書代やサークル会費など）が必要な場合
0円～50,000円
一人暮らしするとなると、絶対支払うお金だけでも毎月8万円から14万円が必要になります。加えて病院代や美容代、洋服代、交通費などがかかる月もあるので余裕を持って10～15万円ほどは収入としてほしいですね。
仕送り額の平均といわれている7万円だと実質全然足りません。
となると先ほどの仕送り13万円は、もらいすぎというより「妥当」と言えるかも。ただ、10万円前後の仕送りが必要だからといって、そう簡単にだしてくれる家庭はないと思います。
また加えて「学費」もかかることを忘れてはいけません。
学費を親が払ってくれる代わりに、仕送りはなしという家庭も多いですね。
仕送りが足りない、仕送りなんてない！という子はどうする？
仕送りをもらっていても足りない、仕送りなんてもらっていないという学生さんはどんなふうにやりくりしているのでしょうか？いくつかの案をアンケートを通してきいてみました。
その1：アルバイトで稼ぐ
仕送りなしで一人暮らしをする学生さんにとってアルバイトは必須だとおもいます。が、最近では生活する為のお金を稼ごうと必死になるあまり、大学生活が普通に過ごせてない学生も…。最悪単位がとれず留年、中退といった事態におちいるケースもあるようです。でも、中にはこんな学生さんも。
仕送り5万円がゼロに！
大学2年生までは毎月仕送りをもらっていたけど、弟が私立の高校に行く事になりお金が足りないからと仕送りがゼロになりました。最初はめっちゃうらみましたね。でも大学中退は絶対したくなかったので気持ちを切り替えて短時間で稼げるバイトを探しました。そこで添い寝バイトっていうお客様の隣で添い寝するだけの仕事を発見。萌え系のお店（メイド喫茶とか？）が発祥らしくて、大丈夫かな？と思ったけど、意外に楽しくて（笑）しかもめっちゃ稼げるので仕送り分5万円を取り戻す以上に稼げてます。
大学生活とアルバイトを両立させるには時給の高いアルバイトが必須ですね。特に大阪は、他の地域にはなかった「レンタル彼女」や「添い寝」といった面白いバイトや、アンケートにもあった「キャバクラ派遣」など、簡単なのに時給の高いアルバイトがたくさんあるようです。筆者も上京してきて、大阪のアルバイトのバリエーションに感動したもんです。
大阪で一人暮らしの女の子が稼げそうなアルバイトは別記事にまとめたので是非チェックしてみてくださいね！
その2：奨学金を借りるor増やす
奨学金は必ず学費のために使わないといけない！ということはありません。
学費は親が出すから、生活費は奨学金でなんとかしなさいという家庭もあります。ただし奨学金返済は最近社会問題にもなっていて、返済できずに自己破産になったケースもあります。
給付型の奨学金もありますが、ほとんどの学生さんは卒業したと同時に返済が始まる貸付型の奨学金だと思います。貸付タイプの奨学金を借りる場合は、借金しているという意識をもちましょう！300万、400万の借金が社会人になった途端あるという事なんですよ。卒業後、安定した職につけるという保証もありません。やっぱり学生のうちに高時給のアルバイトをしておいたほうがいいなぁというのが筆者の感想です。
その３:節約する
シンプルな案ですがこれも大事！例えば食費や娯楽費は削りがいのあるポイントです。
一人暮らしの女子大生さんなら月の食費は昼に1万、夜に1万の計2万円で十分です。1日絶対300円以内！という決め方は正直つらいです。
なので、例えば「週に1回は1,000円のランチを食べれるとして、他の日は230円におさえよう」とか「週3日は500円使って他の日はぜったいお弁当にしよう」というように、頑張らなくていい日をあらかじめ予想しておくと長続きしますよ。後はコンビニなどのちょこちょこ買いが地味にお財布に響くので注意！
節約の方法についても別記事にまとめたので時間が有る時にみてみてください。
最後に
気になる大学生の仕送り額についてみていきましたがいかがでしたか？
この記事のポイントをまとめると
- 気になる仕送りの平均は7万円前後
- 一人暮らしの大学生にかかる費用は10～15万円
- おすすめは時給の高いアルバイト
でしょうか。
仕送りがないor少ないと周りの恵まれた友達を見て卑屈になりがちですが、今思えばお金の大事さが身に染みたし生活能力が高まったのでよかったと思っています。
稼げるバイトはほんとにおすすめなので、1,000円前後の時給で働いている方は始めてみる価値アリですよ。
バイト漬けの大学生活から週2回のバイトに変更
仕送りがなかったので、最低でも月に10万円以上を学校と両立して稼がないといけませんでした。始めは時給1,000円のアルバイトで平日の学校終わりに4～5時間、週3日で出勤して5万円、土日は毎週8時間働いてやっと合計12万円くらい稼ぐことが出来ていました。ただ、レポート作成や課題、サークルなどは十分に時間がとれず…。単位もギリギリだし、このまま3年生になったら就職活動も時間が取れないと思い、そのバイトは辞めて時給3,000円以上のキャバクラ派遣のバイトに登録しました。週末の金土に19:00~終電まで働くだけで、15万円稼げるので本当に助かっています。