引越したらしないといけない手続きのまとめ

無事引越しが終わったー!という皆様、お疲れ様です。ほっと一息つきたいところですがもう一踏ん張り!住所変更などの手続きを終わらせましょう。期限内に市役所に行かないといけないものやインターネットなどで済ますことが出来るものもあります。また電気・ガス・水道など新しく契約するものもありますね。この記事では、引越しをしたらやらないといけない手続きなどをまとめているので、チェックリストとして是非ご活用ください。

市区町村の役所でする手続き

住民票の変更

住民票のイラスト

引越しをしたら必ず住民票を変更しなければいけません。しかも期限があり、引越しの日から14日以内の手続きが必要です。同じ市区町村に引っ越す場合や、全く別の市区町村に引っ越す場合で手続きが異なるので簡単に説明します。

同じ市区町村内に引っ越す場合(例:大阪市都島区→大阪市東淀川区)

必要な手続き:転居届

同じ市区町村内での引越しなのでひとつの市役所で手続きをするだけです。持ち物は各市区町村のホームページで確認できるので、二度手間にならないように用意しましょう。

他の市区町村に引っ越す場合(例:茨木市→大阪市)

①必要な手続き:転出届

他の市区町村に引っ越す場合は、まず元住んでいた所の市役所で「転出届」を提出します。その手続きで次に住む市区町村に提出する「転出証明書」を受け取ることができます。
もし転出届をせずに新しい土地に来てしまった場合は、郵送での届出や代理人、世帯主に届出を提出してもらう事もできます。各市区町村のホームページで確認してください。

②必要な手続き:転入届

次に引越し先の市役所で転入届を提出します。これは代理人や世帯主による届出は可能ですが、郵送での届出はできません。持ち物は「転出証明書」の他にもあるので必ず確認しましょう。

例外

基本的に住所が変われば、住民票の変更をしなければいけませんが、学生の場合下記の2つの条件に当てはまれば必須ではありません。

①学生(実家を離れている)の期間が1年以下の場合で、今後実家に戻る予定がない場合

住民票の変更は、新しい引越し先に一年以上継続して生活する場合に必要です。もし1年以下の学生生活と決まっている場合、届出は不要のようです。また、学生に限らず3ヶ月の仮住まいといったケースでも住民票の変更は不要です。

②学生の期間が1年以上であっても、週末や季節ごとに実家に帰っているなど、「生活の本拠(拠点)」が実家にある場合

生活の拠点が実家で、一人暮らし先の家は「学校に通う為の場所」という判断が出来るので、住民票の変更は不要です。

ということですが、ひとつデメリットとして選挙権は住民票がある自治体でしか行使できません。その為、投票は実家に帰ってするか郵送でできる「不在者投票制度」を利用する必要があります。

国民健康保険

国民健康保険の手続きも期限は14日以内です。元住んでいた役所で「資格喪失手続き」、新しく住む役所で「加入手続き」が必要です。マイナンバーや保険証など持ち物があるので確認しておきましょう。

マイナンバー

マイナンバーの住所変更も期限は14日以内です。国民健康保険と同じく元いた市区町村の市役所手続きは不要です。引越し先の市役所で転入届と一緒に手続きを済ませましょう。

国民年金(厚生年金)

年金手帳

学生、自営業者などで国民年金を支払っている方(第1号被保険者) は、住民票の手続きの時に年金の住所変更が行われるので、国民年金窓口での手続きはありません。会社勤めで厚生年金を支払っている方(第2号被保険者)も会社への報告だけでOKです。

印鑑登録

住んでいた役所に印鑑を登録している場合は、転居時に手続きが必要です。
基本的に前の住所で「登録抹消」の手続きをし、新しい住所で「再登録」します。市区町村によっては、新しい住所で再登録すれば、古いほうの登録は自動的に抹消される場合もあります。

原付自動車

同じ市区町村内に引っ越す場合

住民票の変更手続き(転居届)をすれば自動的に所有者の住所は変更されるので手続き不要です。

他の市区町村に引っ越す場合

元いた市区町村の市役所にナンバープレートを返納し「廃車申告受付書」を発行してもらいます。そして、引越し先の市役所で15日以内に手続きをし、新しいナンバープレートをもらいます。「廃車」と「登録」の手続きをまとめてできる市役所もあるので確認してみましょう。

パスポート

パスポートの変更手続きは氏名や本籍が変わった時だけ必要です。なので住所が変わっただけなら届出は不要です。そもそも住所はパスポートの「所持人記入欄」に任意でするもの。もし書いているなら二重線で消し、新しい住所を記入しておいてください。ここで一つ注意点!書き込みスペースがなくなったからといって、所持人記入欄以外のページに記入はしないで下さいね!

豆知識

住民税(市民税)について

住んでいる自治体に払う税金なので、引っ越したら手続きがいるのでは?と思いますよね。実は住民税は1月1日に住んでいた自治体に納付する事になっています。なので納付先は引越ししても元いた自治体でOK。納付書はそのまま使用することが出来ます。会社で住民税が天引きされている方は、会社で引越しした事を報告しましょう。

以上が基本的な市役所での手続きです。
この他にも、お子さんがいる方や犬を飼われている方、車を持っている方は必要な手続きがあります。

  • 小学校の転校、転園届…在籍中の学校へ報告し、必要書類(在学証明書・用箇所給付証明書)を作成してもらいます。(時間がかかるので遅くても1ヶ月前に報告。)役所に在学証明書を提示し、転入学通知書をもらい「在学証明書」「転入学通知書」「教科書給付証明書」新しい学校に提出します。
  • 児童手当…違う市区町村に転出する際に手続きが必要です。元いた所に「児童手当受給事由消滅届」を提出し「所得課税証明書」を発行してもらい、新しい役所に「児童手当認定請求書」を提出します。
  • 母子手帳…母子手帳に住所変更などの届出は不要です。ただし違う市区町村などに引っ越す場合、妊婦健康診査受診票や助成券などの検診補助券は使うことが出来なくなります。市区町村によって、補助の内容が違う場合

もあります。ただ、隣の市に引っ越すなど隣接する市への引越しの場合、継続して補助券を使える場合もあるので転入先の役所に問い合わせてみましょう。

  • 車検証…引越しをしてから15日以内に新住所の住所を管轄する陸運局(普通自動車の場合)、軽自動車検査協会(軽自動車の場合)で手続きが必要です。詳しくはこのサイトが分かりやすかったので紹介しておきますね。
  • ペット…猫や小鳥などの小動物は手続き不要ですが、犬は飼い主の登録変更の手続きが必要です。また特定動物(トラ、タカ、ワニ、マムシなど、哺乳類、鳥類、爬虫類など)を飼育されている場合も必要です。飼い犬の場合は引越し先の役所か保健所で登録変更手続きを行えばOK。新しい鑑札が交付されます。期限は引越しした日から30日以内です。
    特定動物の場合は引越し前に飼育施設の許可が必要です。必ず引越し前に動物愛護センターなどで手続きをしましょう。

警察署でする手続き

免許証

免許証の住所変更は各警察署や交番、免許試験場などで手続きすることが出来ます。申請場所・受付時間等は各都道府県で違うので確認してください。

持ち物は「運転免許証」「本籍が掲載された住民票の写し」又は「消印のある郵便物(新住所が確認できるもの)」が必要です。住民票の写しは役所で発行してもらえるので、転入届の時に一緒にお願いしましょう。住民票にマンション名や部屋番号が記載されていない場合は、消印つきの住所が確認できる郵便物が必要です。

インターネット・電話でできる手続き

パソコンとスマホのイラスト

郵便物

古い住所宛ての郵便物を一年間、新しい住所に送ってくれる郵便局のサービスです。郵便窓口や郵送で手続きすることが出来ますが、インターネットでも申し込み出来ます。(※ただし、クレジットカードや電子マネーの利用明細などは「転送不要」の郵便物なので、配達元に返されてしまいます。すぐに手続きを!)

この一年の間にDMなどの住所更新をしておきましょう。たとえば特典やクーポン、セール情報、更新日のお知らせなどを郵送で送ってくれるショップや美容室などがあります。めんどくさいですが、インターネットや電話で変更できるものがほとんどだと思うので、時間があるときに済ませましょう。

ガス

ガスが使える物件の場合、ガスの申し込み手続きが必要です。インターネットで一ヶ月前から手続きできるので、引越し先の住所が決まったら早めに契約しましょう。ガス会社は自分で選ぶことが出来ますが、入居時にガス会社が指定されている場合もあるので確認しておきましょう。入居日にガスの器具取り付けと開栓作業があるため、立会いが必要です。(作業時間15~20分)

電気

ガスと同じく申し込みが必要ですが立会いは不要。インターネットや電話、FAXでの申し込みが可能です。

水道

水道は市の水道局での申し込みになります。物件によっては一律で水道料金を設定しているところもあるので、その際は個別の契約は不要です。

火災保険

新規加入の際、管理会社に勧められる保険会社でもいいですが、自分で保険会社を決めることが出来ます。
また、前の家ですでに火災保険に加入していた場合、引越し先に移すことができます。もしくは解約する事も可能で、その場合は残り月の解約払戻金が返ってきます。

銀行

住所が変わったからと言って口座やカードが使えないという事はありませんが、重要な書類などが送られてくる場合があるのですぐに手続きをしましょう。銀行の書類もクレジットカード類と同じく「転送不要」の郵便物なので発送元に返送されてしまいます。その場合、住所不定としてATMが使えなくなったりする場合があります。

インターネット

新規の場合は物件に応じて契約先を決めればOK。前の家から継続する場合も移転手続きを済ませるだけで、解約や新規契約の必要はありません。ただ、継続したいと思っていても、引越し先のエリアが回線に対応していない場合があります。そんな時は新しいプロバイダへにのりかえるか、解約してモバイルWifiを検討するのも手です。

携帯会社

住所変更をしないと銀行の場合と同じく重要書類の郵送ができなくなってしまいます。その為、契約を継続できないとみなされスマホが使えなくなることも。インターネットで簡単に変更できるのでちゃちゃっと済ませましょう。

以上がインターネットや電話でできる基本的な手続きです。他にも、住所変更が必要なものはないか思い出して見ましょう。定期購読の雑誌や定期便、固定電話や新聞の契約があるなら手続きが必要です。

通勤・通学定期券の区間変更

通学定期券の場合

学校で新しく「通学証明書」を発行しなおしてもらい、それを持って鉄道会社の窓口に提出し定期券の情報を書き換えてもらいます。

通勤定期券(交通費支給の勤務先)の場合

区間変更の手続きをするだけではなく、会社やアルバイト先に必ず報告しましょう。(引越しの報告をする際に交通費の手続きも一緒にすると思うので、漏れることはないと思いますが…)

その他

手続き以外にも確認しておきたい事などをあげてみました。

ごみの日の確認

教えてくれる大家さんやマンションの掲示板に案内が張り出してあることもありますが、市区町村のホームページにで確認する事ができます。

また、指定のゴミ袋がある地区は販売している所も確認しておきましょう。(コンビニやスーパーでも売っています)

床のふき掃除

入居前のクリーニングがされている場合でもふき掃除は必須です。内覧でいろんな人の出入りがあったりしますし、ずっと人が住んでいなくてホコリが積もっている場合もあります。拭いてみてびっくり、雑巾が真っ黒なんてことも…。

防犯対策

玄関や窓などを2重ロックにしたり、防犯フィルムをつけたり出来る防犯対策はすぐにしましょう。

一人暮らし経験者にきいてみました、女性の防犯対策

2017.05.03

また入居したてはどこから聞きつけたのかセールスや新聞勧誘、NHKなど色々な人が来ます。業者に見せかけた変質者の場合もあるので、むやみにドアを開けないようにしましょう。

ゴキブリ対策

新生活を始めた途端、ゴキブリに遭遇したくないですよね。撃退グッズを用意するのも忘れてはいけませんが、寄せ付けないための対策もしておきましょう。
ゴキブリについて詳しく記事を書いたのでそちらをご覧下さい。(※ゴキブリの画像はないのでご安心を!)

【G画像なし】一人暮らしでゴキブリを駆逐する方法~撃退から処分・予防まで~

2017.04.26

どこにある?知らないとちょっと焦る施設

最寄のスーパーやコンビニは入居前に確認していると思いますが、その他にもいざ利用するとなると「あれ?どこにあるんだろう?」なんてことがよくあります。

最寄の薬局、ドラッグストア

洗剤やシャンプーはスーパーで買えますが、薬は薬局だけでしか買うことが出来ません。生理痛がひどい…頭痛い…でも薬のストックがない!なんて時ことが一人暮らしを始めると多々あります。そんな時に薬局を探すのってツライ…。一番近い薬局や営業時間を確認しておきましょう。

最寄のポスト

日頃よく見ているようで、なかなか見つからないポスト。最近はインターネットで済ませられることも多いですが、履歴書や結婚式の招待状を送ったりと意外と利用するシーンは多いです。コンビニに設置しているところもありますよ。

最寄の病院

病院によって特化している分野があったり、混み具合や予約システムなど様々です。家から近い病院や評判のいい病院なども下調べしておくといざという時安心です。また、引越し前にかかりつけの病院があって引越し先で新しい病院を探すという方は、前の病院で「紹介状」を書いてもらう事をお忘れなく。

まとめ

いろんな手続きがあって大変だなぁと思いますよね。でも市役所関係の手続きは多いように感じますが、まとめて出来るものがほとんどです。元住んでいた所の役所と、新しく住む所の役所の計2回で大体済ませられるかと思います。(必要な持ち物を忘れてしまうと、二度手間になるので注意!)ちょっと面倒ですが、後々もっと面倒なことにならないうちに済ませてしまいましょう!