一人暮らしをする女性に「必要なこと」は何でしょう。お金のやりくり、インテリア、家事など色々あると思いますが、絶対忘れてはならないことが「防犯」です。泥棒だけではなくストーカー、盗撮。性犯罪などから自分を守らないといけません。実は、女性の性犯罪は帰路や家で起こっているんですよ。決して人事だとは思わずにしっかりと防犯面を考えた物件探しと、日々の防犯の意識をもちましょう。
防犯を意識した物件選びのポイント
物件を探す際に注意しておきたいポイントや、どうしてもそこに住まないといけない場合の対策法などを挙げました。
1階、2階の物件は避けて!
低い階の物件は侵入されやすく、下着泥棒や盗撮のかっこうの餌食です。庭付きバルコニーなど魅力的な物件もあると思いますが一人暮らしのうちはガマンしましょう。
すでに低層階に住んでいる女性の対策方法
- 窓の施錠は絶対する!鍵は2個つける。
- 遮光、ミラーレースカーテンはもちろん、窓にも目隠しシートを貼る
- ベランダに人感センサーライトをつける
TVモニターがついていないインターフォンは大家さんに相談しよう
一人暮らしをすると色々な訪問があります。
NHK、新聞や宗教の勧誘、訪問販売などの対処法
でも注意してください。一人暮らしを狙った勧誘や宅配業者を装った変質者の場合もあります。特に引越ししたては業者の訪問や荷物の配送などが続く為、むやみにドアを開けがち。出る前にドアスコープをみる事は絶対ですが、TVモニターつきのインターフォンならもっと安心です。
TVモニターつきインターフォンがない場合の対策方法
- 大家さん(管理会社)に相談してとりつけてもらう
- 工事なしで取り付けられるTVモニターつきインターフォンをつける
洗濯機置き場が外の物件はなるべく避けよう!
「あの家には女性がいる」という事を認識されたくないので、ベランダに長居することになってしまう洗濯機が外置きの物件は避けましょう。また下着の盗難もありえます。高層階でまわりからベランダを見られることがない物件ならいいかもしれませんが、雨風にさらされることで洗濯機も汚れますし寿命も早くなってしまうのでやっぱりおすすめできません。
洗濯機が外の物件に住んでいる女性の対策方法
- 肌を露出した恰好でベランダに出ない
- 下着は手洗いで家の中に干す
ベランダの位置に注意!
マンション・アパートがひしめきあっている地域には、ベランダが隣のマンション住民と目が会ってしまう程近いということがあります。侵入やのぞき、また向かいが女性と分かっていてわざと全裸でベランダに出てきたりする変質者もいるので避けましょう。
隣マンションとの距離が近い場合
- なるべくベランダには出ない
- カーテンは遮光、ミラーレースカーテン必須!
- 下着類は部屋で干す
ベランダが隣とつながっている物件は出来れば避けたい
ベランダから侵入し盗撮・盗聴・盗難の被害にあう危険があります。筆者は物干し竿にスマホカメラをくくりつけて部屋を盗撮されたという話を聞いた事があります。
ベランダがつながっている物件に住んでいる場合の対策方法
- 窓の施錠は絶対する!鍵は2個つける。
- 除き防止対策を万全に!(遮光、ミラーレースカーテン、目隠しシートなど)
- 人感センサーライトをつける。
角部屋は危険が潜んでいる場合も!
日当たりが良かったり騒音問題のリスクが減るので人気の角部屋。ただ、らせん階段や配水管、フェンスや電柱など足場があれば簡単に侵入されてしまう危険があります。
角部屋に住んでいる場合の対策方法
- 窓の施錠は絶対する!鍵は2個つける。
- 人感センサーライトをつける。
鍵のタイプが古い物件は注意
ピッキングが難しいとされている鍵は「ディンプルシリンダー」ですが、「ディスクシリンダー(ピッキングが最も簡単といわれている)」や「ピンシリンダー」タイプの鍵が使われている物件もまだまだあります。
ディンプルシリンダー以外の物件に住んでいる場合の対策方法
- 大家さん(管理会社)に相談して取り替えてもらうか、それが無理なら工事なしで自分で取り付けできる鍵もあります。
郵便受けに鍵がない(または取付不可)物件は避ける!
郵便受けから郵便物を盗まれる可能性があります。また今どき郵便受けが防犯に適していない時点で大家さん(管理会社)は防犯に力を入れていない証拠。今後なにかあったときにも最適な対応をしてくれないと思います。
鍵なし郵便受けの物件に済んでいる場合の対策方法
- 郵便受けには投函できないようにして部屋のポストに入れてもらうか、郵便局止めにして自分で取りにいく方法があります。
公園が目の前にある物件は注意!
休憩を装って公園で狙えそうな家を品定めしている場合があります。作業着やスーツ姿で休憩している人を見ても不審には思えませんよね。出勤の時間や休みの曜日、帰宅の時間が決まっている人は要注意。家にいない時間(家にいる時間)を把握されてしまいます。特に玄関の出入りが公園から丸見えの物件は避けたほうがいいでしょう。
細い路地を通らないと帰れない物件はダメ!
人目につきにくいのであとをつけられたり、細い路地に入った途端襲われたりする危険があります。また、何かあった時も人目につかないので助けを求めても気付いてもらえないことも。
細い路地沿いの物件に住んでいる場合
- しつこいくらい周りを確認する
- 歩きスマホやイヤホンは絶対しない
コンビニなどの逃げ込める場所がない物件は危険!
変質者がいた、つけられている気がする、そんな時にすぐ逃げ込める場所がないと危険です。昼間だけではなく、飲み会やバイトで帰りが遅くなってしまった時にも開いているコンビニや居酒屋などがあるといいですね。
人が多すぎる場所も危険
じゃあ駅からすぐの場所や人が多い所なら安心?と思いきや近すぎるのも考え物。マンションに入っていくところを色んな人に見られてしまいます。ある程度人ごみから離れていたら、自分がマンションに入った時どんな人が周りにいたか確認できますが、あまりに多いと誰に見られていたかわかりません。
生活するうえでの防犯対策
いい物件が決まってもそれだけで安心してはいけません。お部屋の防犯対策やグッズ、日常生活での防犯意識についてみていきましょう。
カーテンでできる防犯対策
引越し当日はカーテンを用意しておくことをお忘れなく!夜になると部屋の中がまるみえになってしまいます。
またカーテン選びも大事!ひとつは遮光カーテンとミラーレースカーテンを選びぶ事。もうひとつは女性が住んでいると分かるような色や柄のカーテンは避けるという事です。遮光カーテンは外からの日差しをカットしてくれるだけでなく、家の光を外に通さないので防犯としても用意しておきたいですね。
またレースカーテンも大事!ミラーレースカーテンは透けにくい素材なので、外の日差しは通しつつ視線はガードすることが出来ます。
ただし遮光カーテンでもカーテンレールが窓枠の中についているタイプだと上に隙間が出来て光が漏れてしまう可能性があります。カーテンフックで調節してみたり、カーテンボックス等を使って上からの光もふさぎましょう。詳しくはこのサイトで紹介されていたので参考にしてください。
窓は二重ロックが基本!
泥棒の侵入経路は玄関ドアだけではありません。
たとえば窓ガラスへの衝撃や開放に反応して警報音がなるグッズや、鍵を2重ロックにできるグッズがあります。穴を開けずに簡単に設置できるものもあるので賃貸でも安心ですよ。
表札にはフルネームを書かない
賃貸なので表札やポストへの名前表記は求められないとは思いますが、もし書かないといけない場合は苗字だけ、もしくは男性の名前を一緒に書くようにしましょう。
支払いは引き落としにする
公共料金やクレジットカードの支払いなどは口座振替(引き落とし)にしましょう。請求書を使ってコンビニで支払うこともできますが、個人情報や一人暮らしだということを知られてしまいます。
来客時、すぐにドアを開けない
業者の恰好をしていたり、いい人そうなスーツ姿の男性だからといってむやみにドアを開けないこと!「マンション全体が対象の水質調査です。」などといって実は悪質なセールスだったり、強姦目的の犯罪者ということもあります。実際に宅配が来る予定でも、すぐにはドアを開けず「誰宛か」「どこからの配送か」「どんな荷物の内容か」を確認しましょう。宅配BOXつきの物件を選ぶのも一つの手です。
歩き方で狙われているかも
狙われやすい女性の特徴として「歩くのが遅い」「歩きスマホ」「イヤホンをつけている」「酔っている」などがあります。夜道をスマホをいじりながら、イヤホンをして歩いていませんか?
後ろからの気配に気付かず急に体を触られたり、玄関前までついてきていることに気付かず、ドアを開けた瞬間に部屋に押し込まれて襲われる危険があります。
また、ヒールやミニスカートなどの露出が高い女性も狙われます。帰りが遅くなると分かっている日は、スニーカーやさっと羽織れるロングカーディガンなどを持っておくといいですね。
そして路上駐車にも注意が必要です。車に引き込まれたり、車内の変質者に声をかけられたというケースが多々あります。
毎日同じ時間の帰宅やスケジュールは避ける
シフトではなく固定の勤務時間の方はどうしようもない場合もありますが、できるだけランダムに帰りましょう。空き巣を狙った犯罪者もいますが、逆にあなたの帰宅を待っている犯罪者もいるかもしれません。
ある程度巻いてからマンションに入る
人通りのある帰路は安心ですが、周りにどんな人がいるのか注意しましょう。まわりに男性がいる時は、遠回りしたりコンビニに寄ったりしてマンションに入るところを見られないようにしていると言う意見もありました。
エレベーターは要注意!
異性とは乗らない
同じ住民だとしてもなるべく異性と二人きりは避けましょう。もし途中から乗ってきた場合は降りるか、すぐ近くの階を押してエレベーターから出ましょう。
なるべく住んでいる階とは違う階で降りる
エレベーターはどの階に止まったかがわかるので、違う階で降りてあとは階段で移動しましょう。
傘を外に置かない
玄関前に女性ものの傘が一本あると「女性の一人暮らし」ということがわかってしまいます。
また雨の日にぬれた傘が外にあると在宅の印になるので、悪質なセールスや強姦目的の不法侵入のきっかけになります。
家の出入りは手早く!
ドア前でもたもたしたり、スマホやイヤホンをしながら鍵をあけるのはとても危険です。鍵をあけた瞬間、家に押し入られ襲われると言う事件がとても多いんですよ。鍵はあらかじめ準備し、周りに人がいないかを確認しさっと入りましょう。ドアを開けた時に「ただいまー!」というのも効果的です。ちょっと寂しいですけどね…
入ったらすぐ施錠
入ったらすぐにドアを閉め鍵とチェーンをかけましょう。もたもたしていると急にドアを開けられて…!ということも。
すぐに電気をつけない
帰宅してすぐに電気をつけると、もしあなたのことをつけている人がいたら部屋まで特定されてしまいます。とはいえ真っ暗な部屋はちょっと怖い…。それなら玄関や廊下、リビングなどに人感センサー等の小さい光を用意しておくといいでしょう。
ゴミの扱いに気をつけて
まず個人情報は捨てない事。自宅用の手動シュレッダーや5枚刃のはさみなど売られていますが、筆者的には自動がおすすめ。一人暮らしとはいえ、いつの間にか溜まっているんですよね。自動なら量が多くても楽にシュレッダーできるので予算があればぜひ。
また、下着類なども細かく切って外から見えないようにして捨てることをおすすめします。考えたくもありませんが、ゴミから女性の下着や生理用品などを漁る変質者もいるようです。
マンションによってはゴミだし時間が自由なところもありますが、なるべく収集時間のギリギリにだしましょう。
最近急増中!SNSでのトラブルに注意
芸能人じゃあるまいし、住んでいる場所を特定されてもどうってことない。こんなこと思っていませんか?
SNSの怖さについてようやく認識されてきてはいますが、まだまだ考えの甘い女性はたくさんいます。
遠くに写っている川や少しだけ写りこんだ壁などで、写真を撮った場所が特定できる。これはスパイ映画のワンシーンではありません。一般の人にでもスマホで簡単に、居場所だけでなくフルネームや通っている会社、通勤・通学路を特定される可能性があるんですよ。
またスマホのカメラには位置情報を記録できる機能がついています。
大手のSNS投稿サイト(twitter、instgram、facebookなど)は対策がされていますが、スマホでの撮影や投稿、データ送信が日常になっている昨今、常に危機管理の意識を持ちましょう。
ストーカーももちろん怖いですが、炎上したツイートがきっかけで面白半分に住所を特定しネットに晒される危険もあります。twitter、instagram、facebookの特定はいとも簡単、そこから通っている大学や職場、交友関係や家族の本名まで被害が広がる事もありえます。
最後に
女性の一人暮らしの防犯対策についての記事でした。大げさかと思うかもしれませんが、何かあってからでは遅いので自意識過剰すぎるぐらいで十分です。出来れば大目の予算で治安の良いエリアや防犯対策が整った物件を探しましょう。
困った事があれば女性警察官が対応してくれる相談先もあるので是非活用してくださいね。